霊峰鳥海山の山麓に位置する秋田県の矢島の町を訪ねました。
旧国鉄矢島線は由利高原鉄道鳥海山ろく線と名を変えています。
矢島藩は、江戸初期と明治初頭にのみ存在した不思議な小藩ですが、小さいながらも城下町としての面影があり、町には生活のためのお店などワンセットそろっています。
ある本荘の人によれば矢島の人はプライドが高いそうで、独立独歩の孤高の気質があるのかな。だからこそ、鳥海山観光では立ち行かなそうな盲腸線も今日まで存続しているのかもしれません。
出羽山地の東向こうの横手からこの路線に接続する予定で東由利まで敷かれていた羽後交通横荘線の鉄路はすでに1971年に廃止になっています。平成の大合併で、現在は矢島も東由利も本荘もすべて広大な由利本荘市の市域ですが、地域の一体性がどこまであるのか旅人にはわかりかねます。
銘酒「鳥海山」で知られる矢島の老舗天寿酒造の蔵開きは来週だそうで、訪ねるのがちょっと早過ぎた!