若き日の想い出の教会招待所

天祥で宿泊予約をしたのは教会招待所だった。道路事情により泊まらなかったが、どんな宿かと覗いてみた。建物を見てハタと思い出した。その宿は33年前の21歳の時に宿泊したところだった。あの時はやはり山の上からヒッチハイクのトラックに乗ってやって来て、運転手のおじさんから勧められて降りたのが天祥だった。当時はこの宿くらいしか安く泊まれるところはなかったんじゃないかな。。。この宿で同宿した若い人とバイクのニケツで出かけ、渓谷に湧き出た真っ暗闇の天然温泉に浸かったっけ。あんな想い出が作れる場所にまた戻ってほしい。。。

サルの町と化した天祥

タロコ渓谷の上流の入口である天祥に、山から下って到着したら驚いた。2年前に訪れた際には観光客でごった返していたこの場所が、閑散としてサルの群れに占拠されていたからだ。あんなにお客が入っていたセブンイレブンも地震以来閉まったままだ。関原の派出所で聞いたところでは、地震後に訪れたドイツ人の団体のうち数名が行方不明になったままだという。。。早くかつての賑わいが戻ってくるといいが、、、

えぐられた山肌

標高約2400mの関原から太魯閣渓谷を通って海辺の花蓮の町まで。山肌の白い部分は今春の地震の爪痕だという。道路も何カ所かで寸断され、時間帯により通行止めになっていた。太魯閣渓谷も復旧工事の真っ最中で観光地としての復興はまだ先のことのようだ。

思わぬ出会いからの友情

標高約2400mの山奥の派出所で知己の警察官の友人達と再会した。

一昨年、泊まった山荘から出発してバス停まで歩く途中でこの派出所に通りかかり、珍しい外国人だからか警官達と懇意になった。朝から付近にある松の木の葉を漬けた酒で酒盛りとなり、酩酊した状態で制服を着てパトカーでバス停まで送ってくれたっけ。

今回の旅の主目的は彼らに再会することだった。今年の0403花蓮大地震で被災した山間部について、草の根の支援や交流へ向けた話合いをした。金銭の多寡ではなくこちらの誠意と人力で何かお役に立てればと、、、