1973年から10年間モスクワ放送のアナウンサーをされた西野肇さんに初めてお会いしました。青春時代を過ごしたソ連の思い出などをうかがいました。
「国と友達になるんじゃない、人間と友達になるんだ!」
久しぶりに「モスクワ郊外の夕べ」を聴いてみようかな。。。
伝言ゲーム エッセイそのほか
若い頃からユーラシアに惹かれ旅の足跡を残してきました。しかし、ここ数年は渡航がきわめて難しくなり、2019年秋に仕事で出かけたサハリンが最後です。最近では生きているうちにもう二度と行くことはないかなと思い始めています。というか、行きたい気持ちがなくなりました。
写真は1992年初秋のモスクワ。この年に一夏かけて初めてユーラシア大陸を横断しました。偽造ビザで入国したので官憲に追われることもあったけど、総じてのんびりしたとても楽しい旅でした。大阪から上海に船で渡り中国大陸を経て独立直後の旧ソ連諸国を巡りようやくモスクワに到着したところです。荷物を奪われ着る物もなくなり身につけているのは中国人民解放軍の軍服と軍靴です。カモフラージュの意味もありました。
国境はできても検問はなく、お金は各国とも暴落したルーブル払い。鉄道とバスとヒッチハイクだけで移動して、交通費の総額は当時のレートで5千円にも満たなかったはずです。
無法地帯みたいで大変な状況ではあったけど、世界はこれから少しずつ良い方向に進んでいくんだという時代の雰囲気があったように思います。あの頃に戻れたらなあ。。。
自分はもう年を重ねたから致し方ないけど、今の若い人達が可哀想です。
カメラもフィルムも盗まれたので、あの旅の貴重な写真はほとんどありません。
やっぱり大事な想い出は心に刻んでおくにかぎりますよね。。。